古閑 幹  研究テーマ:肺気道の分岐部における気流が気道抵抗に与える影響の数値解析
研究内容

 気道抵抗や呼吸抵抗は,臨床における肺機能の評価指標に使われており,閉塞性肺疾患における重要なパラメータである.そのため,気道抵抗と分岐形状の関係を明らかにすれば,幾何形状を肺機能評価の簡便な指標として利用することが期待される.しかし気管支の分岐部の流れ場は複雑であり,流動現象と気道抵抗の因果関係には不明な点が多い.そこで本研究では肺気道の三次元分岐モデルを用い,分岐部における流動現象が気道抵抗に及ぼす影響について調査を行った.その結果,分岐角度の増加に伴う分岐部の剥離渦が,気道抵抗の増加に寄与する可能性が示唆された.

研究業績等

 【卒業論文】

 “肺気道における分岐構造の幾何学形状が気流特性に与える影響の数値解析”,京都工芸繊維大学,2023年2月.

 

 【国際会議発表】

  1. Motoki Koga and Tomohiro Fukui, "Numerical simulation of the effects of geometric parameters on airway resistance in tracheal bronchus", 20th International Conference on Flow Dynamics (ICFD 2023), Sendai, Japan, 6 - 8 November, 2023, Conference proceedings, pp. 660-661.

 

 【国内会議発表】

  1. 古閑幹,福井智宏,“肺気道の分岐部における気流が気道抵抗に与える影響の数値解析”,日本機械学会 関西支部 第99期定時総会講演会,大阪,2024年3月.
  2. 古閑幹,福井智宏,“肺気道の分岐構造と気流特性に関する基礎研究”,日本機械学会 関西学生会 2022年度学生員卒業研究発表講演会,10733,京都,2023年3月.

 

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