樋口 礼乙  研究テーマ:肺気道を模した分岐流路における出口圧力と気流特性に関する数値シミュレーション
研究内容

 COPD等の呼吸器疾患に対する主な治療法は吸入療法であり,十分な効果を得るためには薬剤粒子を病変部近傍に沈着させる必要がある.従来の肺気道の薬剤粒子輸送に関する研究では粒子は流線に従うと仮定されることが多いが,粒子が流線に従わない力学的条件もある.本研究では肺気道における流れの非対称性と,それに伴い粒子に作用する揚力に着目し,粒子が流線を逸脱する条件を調査する.そのための準備として本報告では2次元Y字流路において親管流路幅の10%の偏心を設定し,その非対称性を再現するのに必要な左右娘管出口圧力差を調査した.

研究業績等

 【卒業論文】

 “肺気道の分岐部における力学環境と粒子分配に関する基礎研究”,京都工芸繊維大学,2025年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 樋口礼乙,福井智宏,“分岐流路内における粒子挙動の相似性に関する数値解析”,日本流体力学会 年次2025,大阪,2025年9月.
  2. 樋口礼乙,福井智宏,“肺気道を模した分岐流路における出口圧力と気流特性に関する数値シミュレーション”,日本機械学会 関西学生会 2024年度学生員卒業研究発表講演会,大阪,2025年3月.

 

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