| 河 朗 | 研究テーマ:2次元せん断流れ内における単一赤血球の挙動に関する数値解析 |
| 研究内容 | |
血液は血漿に赤血球,白血球,血小板が分散した懸濁液である.また,赤血球は血液中の約45%を占め,周囲の力学的環境と赤血球自体の物理的特性による相互作用によって運動モードが変化する.そして,このような運動モードの変化は懸濁液の流動特性に大きな影響を及ぼすことが知られている.また,赤血球の重要な特性として,赤血球の内部流体の粘度と外部流体の粘度の比を表す内外粘度比が挙げられる.せん断流れ内において,内外粘度比が高くなると,赤血球の運動は膜のみが回転するtank-treading運動から赤血球自体が回転するtumbling運動へと変化し,懸濁液の見かけの粘度を上昇させる.以上のことから,血液のレオロジー特性の解明には赤血球の挙動を理解することが重要である.そこで,本研究では,内外粘度比と,流路幅に対する粒子の相対的な大きさを表すコンファインメントに着目し,これらの特性がせん断流れ内における単一赤血球の挙動に与える影響を調査した. |
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| 研究業績等 | |
【卒業論文】 “赤血球の物理特性と周囲の力学環境による相互作用が赤血球の挙動に与える影響の数値解析,2025年2月.
【国内会議発表】
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