藤林 興己  研究テーマ:赤血球形状に基づいた剛体楕円粒子のアスペクト比が深層濾過性能に与える影響の数値解析
研究内容

 血球分離技術は血液疾患の診断や治療に用いられる.濾過は操作が容易であり濾材の大量生産が可能なため,簡便に血球分離を行うことができる手法として期待できる.血球成分のようなミクロンオーダーの粒子の濾過は精密濾過に分類され,精密濾過現象はストレン濾過,深層濾過,ケーク濾過の3つのメカニズムに分類できる.その中でも深層濾過は濾材の空隙よりも小さな粒子が濾材内部で捉えられる現象である.濾過現象は実験により濾材内部を観察することが困難であるため,数値シミュレーションにより内部を可視化することが有用な手段であると考えられる.しかし,これまでの研究では粒子を円形とした解析が多く,粒子形状が濾過性能に与える影響に関する研究は少ない.本報では,剛体楕円形粒子を用いて単一粒子単一繊維濾過解析を行い,円形粒子とのアスペクト比の違いが濾過性能に与える影響を考察する.

研究業績等

 【卒業論文】

 “血球分離を目指した単一剛体楕円粒子の深層濾過解析に関する基礎研究”,京都工芸繊維大学,2025年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 藤林興己,福井智宏,“楕円粒子のアスペクト比が濾過性能および粒子挙動に与える影響の数値解析”,日本流体力学会 年次2025,大阪,2025年9月.
  2. 藤林興己,福井智宏,“赤血球形状に基づいた剛体楕円粒子のアスペクト比が深層濾過性能に与える影響の数値解析”,日本機械学会 関西学生会 2024年度学生員卒業研究発表講演会,大阪,2025年3月.

 

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