吉田 将人 | 修士論文:低レイノルズ数領域における昆虫の8の字型羽ばたき運動が空力特性に与える影響の数値解析 |
研究概要 | |
小型飛行機械であるマイクロ・エア・ビークル(MAV)の開発を進める上で,昆虫の飛翔を利用するMAVが注目されており,その運動のメカニズムについての理解を深めることが重要である.昆虫の飛翔には羽の先端が8の字型の軌跡を描く飛行方法(8の字型運動)がよく観察されており,特に低レイノルズ数の昆虫に多く見られる.そこで本研究では,その運動が空力特性に与える影響およびレイノルズ数の依存性について考察することを目的とする.計算手法には正規化格子ボルツマン法,仮想流束法,Multi-Block-Methodを用いて3次元8の字型羽ばたき運動の数値解析を行った.その結果,8の字型を伴わない運動に比べ,8の字型運動は効率良く揚力を発生させることが確認された.また,8の字型運動を表す面内運動角を変更させることは低レイノルズ数領域の昆虫に対して,効果的であった.以上より,8の字型運動は小さな昆虫が大きな揚力を生み出すために必要なメカニズムであることが確認された. |
|
研究業績等 | |
【卒業論文】 “昆虫飛翔における8の字型の運動パターンに関する数値解析”,京都工芸繊維大学,2022年2月.
【修士論文】 “低レイノルズ数領域における昆虫の8の字型羽ばたき運動が空力特性に与える影響の数値解析”,京都工芸繊維大学,2024年2月.
【学術論文】
【国際会議発表】
|