辻尾 宗我  修士論文:数値流体解析による半円型補助ブレードを付したBach型風車の性能評価
研究概要

 近年注目を集めている再生可能エネルギーのうち風力発電は特に注目が高まっている.本研究ではこの風車のうち垂直軸型風車に焦点を当て,さらなる高効率化を目的とした.風車周りの流れには正規化格子ボルツマン法を,ブレード形状の表現には仮想流束法をそれぞれ用いてシミュレーションを行った.先行研究により効率が比較的良いと報告された補助ブレードを付したBach型風車についてメインブレード直線部分に対し補助ブレードの回転半径方向のなす角α及び補助ブレード回転半径方向に対し補助ブレードの翼弦方向のなす角βを変化させることによりさらなる高効率化を行った.はじめに静的解析によりαとβの最適化を行い,効率のよくなるパラメータの絞り込みを行った.αの最適化では先行研究の形状であるα = -60°に対しα = -75°で約6.7%トルク係数が改善された.βの最適化では先行研究の形状であるβ = 0°に対しβ = 10°で約1.5%トルク係数が改善された.能動解析はα= -60°, -75°(β = 0°)について,周速比λを変えて出力係数の比較を行った.その結果,周速比λ = 1.0で出力係数が約10%改善された.

研究業績等

 【卒業論文】

 “垂直軸風車の戻りブレードの揚抗比向上を目指した数値解析”,京都工芸繊維大学,2021年2月.

 

 【修士論文】

 “数値流体解析による半円型補助ブレードを付したBach型風車の性能評価”,京都工芸繊維大学,2023年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 辻尾宗我,福井智宏,“Bach型風車の補助ブレードの取り付け位置及び角度が出力係数に与える影響の調査”,日本機械学会 関西支部 第98期定時総会講演会,30709,京都,2023年3月.

 

Memberのページに戻る

 

トップページに戻る