増山 尚樹 | 修士論文:溶媒の非ニュートン性が粒子懸濁液のレオロジーに与える影響の数値解析 |
研究概要 | |
懸濁液溶媒部の非ニュートン性が懸濁液全体のレオロジー(非ニュートン性及び粘度)に与える影響を明らかにすることを目的とし,正規化格子ボルツマン法,仮想流束法及びべき乗則モデルを用いて,異なる溶媒特性を持つ懸濁液流れの解析を行った.その結果,懸濁液の非ニュートン性に関して,溶媒のべき乗則指数が0.4より高い条件においては,全ての面積分率で,溶媒のべき乗則指数よりも懸濁液全体のべき乗則指数の方が低くなった.一方,溶媒のべき乗則指数が0.4においては,面積分率が1.57%以上の条件で,溶媒のべき乗則指数よりも懸濁液全体のべき乗則指数の方が高くなった.集約後の粒子位置に着目すると,溶媒のべき乗則指数を減少させるほど,粒子がより壁面に集約されることが確認できた.このことから,溶媒のべき乗則指数が0.4以下の場合において,溶媒のべき乗則指数よりも懸濁液全体のべき乗則指数の方が高くなることが示唆された.以上のことから,懸濁液のレオロジーを議論する際,粒子と流体の相互作用による非ニュートン性の変化は重要な因子となることを確認した. |
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研究業績等 | |
【卒業論文】 “べき乗則モデルを用いた非ニュートン流体中における円形粒子の流動挙動に関する基礎研究”,京都工芸繊維大学,2021年2月.
【修士論文】 “溶媒の非ニュートン性が粒子懸濁液のレオロジーに与える影響の数値解析”,京都工芸繊維大学,2023年2月.
【学術論文】
【国際会議発表】
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