増渕 岳  修士論文:甲虫類の羽ばたき運動を模した3次元剛体板モデルに関する数値シミュレーション
研究概要

 近年,無人小型飛行体(Micro Air Vehicle: MAV)の研究,開発に向けて昆虫や鳥が行っているような羽ばたき運動をする翼に注目が集まっている.しかし,その飛行メカニズムは極めて複雑であり未だ明らかになっていない.そこで本研究では,昆虫の羽ばたきメカニズムを解明するために甲虫類の前翅が後翅にどのような飛行的影響を及ぼしているのか調べることを目的とした.まず初めに正規化格子ボルツマン法や仮想流束法,multi-block methodを活用して,2次元円柱周り流れや3次元球周り流れ解析を行うことで計算コードの妥当性を確認した.次に羽ばたき運動をする甲虫類の前翅と後翅を参考にした剛体板モデルを作成し,一様流れ下における剛体板の羽ばたき運動についての数値シミュレーションを行った.その結果,今回の解析モデルでは,前翅が羽ばたき飛行の妨げになっている可能性が示唆された.

研究業績等

 【卒業論文】

 “甲虫類の前翅を模した剛体板モデル周りの空気流れに関する2次元数値解析”,京都工芸繊維大学,2021年2月.

 

 【修士論文】

 “甲虫類の羽ばたき運動を模した3次元剛体板モデルに関する数値シミュレーション”,京都工芸繊維大学,2023年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 増渕岳,福井智宏,“甲虫類の翅を模した剛体板の羽ばたき運動が空力特性に及ぼす影響の数値シミュレーション”,日本機械学会 関西支部 第98期定時総会講演会,30809,京都,2023年3月.

 

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