吉田 周平  修士論文:小型遊泳物体の遊泳パターンの差異および組合せが遊泳性能に与える影響の数値解析
研究概要

 高性能な遊泳ロボットの開発に向けて,水棲生物の良好な遊泳性能に注目が集まり,遊泳メカニズムの解明が急がれている.その中で,生物模倣か生物着想のどちらを主として研究を行うべきかという議論も活発になっている.しかし,何れにしても,水棲生物の遊泳方法の未解明な部分を明らかにすることが最重要である.本研究では,水棲生物がもつ様々な遊泳パターンに着目し,低レイノルズ数領域において,体軸運動の差異および組合せが遊泳性能に与える影響について,安定および加速遊泳に分けて解析を行った.その結果,体軸運動を決定するパラメータを変化させることにより,遊泳性能に大きな影響を与えることがわかり,安定遊泳と加速遊泳で,性能に与える影響が変化する場合も存在した.また,良好な相互作用をもつパラメータの組合せも存在し,それぞれのパラメータを適切に選択することにより,常に良好な遊泳性能を示した遊泳が可能なことが示唆された.

研究業績等

 【卒業論文】

 “ウナギ型遊泳物体の体幅とレイノルズ数が遊泳性能に及ぼす影響の数値解析”,京都工芸繊維大学,2020年2月.

 

 【修士論文】

 “小型遊泳物体の遊泳パターンの差異および組合せが遊泳性能に与える影響の数値解析”,京都工芸繊維大学,2022年2月.

 

 【国際会議発表】

  1. Shuhei Yoshida, Tomohiro Fukui, and Koji Morinishi, "Numerical Simulation on the Effects of Fish's Body Thickness and Head Swing Motion on its Swimming Performance", Euro-Global Conference on Biotechnology and Bioengineering, on-line, 6 - 8 September, 2021, Conference proceedings, p. 16.

 

 【国内会議発表】

  1. 吉田周平,福井智宏,森西晃嗣,“魚の有する体幅と遊泳パターンの差異が遊泳性能に与える影響の数値解析”,日本機械学会 第98期流体工学部門講演会,USB memory,大阪,2020年11月.
  2. 吉田周平,福井智宏,森西晃嗣,“ウナギ型遊泳物体の体幅が遊泳性能に及ぼす影響の数値解析”,日本機械学会 関西学生会 2019年度学生員卒業研究発表講演会,DVD-ROM,京田辺,2020年3月.

 

 【受賞】

  1. 畠山賞,日本機械学会,2020年3月.

 

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