松本 拓巳  修士論文:並列計算機及び3次元デカルト格子を用いたタービン翼近傍流れの数値解析
研究概要

 持続可能な開発目標(SDGs)の達成に耐えうる,高効率な航空機用エンジンの開発のためには,高精度かつ高効率なタービン翼近傍流れの解析が必要とされている.現在の設計現場では,境界適合格子が一般的に用いられているが,高精度な反面,格子生成に膨大な時間を要する.そこで本研究では,タービン翼近傍流れに対し,格子生成と並列計算が容易なデカルト格子上において,物体形状を精度良くとらえる手法である仮想流束法を用いた計算を行った.さらに,計算の高効率化に向けて,格子点数の削減のためにBCMを,並列計算にあたってGPGPUを併用した解析を行った.2次元翼に対してRe=10^4オーダーの解析を行い,翼幅を考慮した翼に対してRe=10^5オーダーの解析を行った.結果,それぞれ少なくとも翼軸弦長当たり800格子以上および1600格子以上の格子解像度が必要であることがわかった.また,BCMとGPGPUを併用することにより,解析の計算速度を約648倍とすることに成功した.

研究業績等

 【卒業論文】

 “有機薄膜における配光分布と分子配向の評価”,兵庫県立大学,2020年2月.

 

 【修士論文】

 “並列計算機及び3次元デカルト格子を用いたタービン翼近傍流れの数値解析”,京都工芸繊維大学,2022年2月.

 

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