藤井 啓史郎 | 修士論文:非圧縮性流体解析におけるEDAC法と従来型AC法による計算効率の比較検討 |
研究概要 | |
非圧縮性流体の非定常解析において,従来の解析手法であるAC法は流体の擬似的な圧縮性に伴う圧力振動や,大規模計算の際に内部反復による計算時間の増加が課題となる.一方,AC法に特有の圧力振動を抑制し,反復計算が不要な陽解法としてEDAC方程式が提案されている.そこで,本研究ではEDAC方程式にデカルト格子上の物体形状を精度良く捉えるための手法である仮想流束法と,格子点数および計算時間の増加を抑制するBuilding Cube Methodを用いて固定円柱まわり流れの解析を行い,格子解像度の変化に対するスキームの収束性を調べた.また,計算効率を評価するために従来型AC法による解析との計算時間の比較を行った.その結果,格子解像度の増加に伴い解は漸近的に収束することを確認し,EDAC方程式の計算速度は従来型AC法の約1.90倍を達成した.また,BCMを適用することで約34倍の高速化に成功した. |
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研究業績等 | |
【卒業論文】 “フェンスはく離・再付着流れにおける三次元渦構造”,琉球大学,2017年3月.
【修士論文】 “非圧縮性流体解析におけるEDAC法と従来型AC法による計算効率の比較検討”,京都工芸繊維大学,2020年2月.
【国内会議発表】
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