松浦 功将  卒業論文:偏向板による防風効果を有するサボニウス型風車の数値流体解析
研究概要

 本研究では,サボニウス型風車に円弧型の偏向板を付けた時の回転運動に及ぼす影響について考察するため動的解析を実施した.支配方程式には,非圧縮性の定式化を施した正規化格子ボルツマン方程式を用い,任意形状を表現する手法には,仮想流束法を用いた.初めに,正規化格子ボルツマン法の計算コードの検証として,2次元固定円柱周り流れ解析を実施した.次に2次元能動移動円柱周り流れ解析を行った.その後サボニウス型風車の格子解像度の検証を静的解析で行った.サボニウス型風車の動的解析では半円型の偏向板や扇形の偏向板を付けて流れの解析を行った.その結果,半円型の偏向板では出力係数の向上が見られず,中心角が90°の扇形形状において最大出力係数が21%程度向上し,風車と偏向板の距離を離すことで最大出力が71%程度向上することがわかった.

研究業績等

 【卒業論文】

 “偏向板による防風効果を有するサボニウス型風車の数値流体解析”,京都工芸繊維大学,2019年2月.

 

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