小向 達也  修士論文:微粒子捕捉フィルタの繊維配置がろ過性能に与える影響の数値解析
研究概要

 エアフィルタは,空気清浄化のためにマスクやクリーンルーム,原子力発電所など様々な場面で使用されているが,その粒子捕捉のメカニズムは未解明な部分が多い.本研究では,繊維配置がろ過性能に与える影響を調べるため,格子ボルツマン法,仮想流束法および個別要素法を用いてモデルを構築し,ろ過の数値解析を行った.構築したモデルより,流速や粒子濃度,粒子反発係数,粒子径の変化が捕集効率,圧力損失に与える影響は定性的に妥当な結果を示すことができた.また,繊維を前方に集めるほど,捕集効率・圧力損失ともに高くなり,繊維を後方に密集すると,高い捕集効率を確保したまま圧力損失を低くできることがわかった.

研究業績等

 【卒業論文】

 “仮想流束法を用いたフィルタによる微粒子捕捉の数値解析”,京都工芸繊維大学,2017年2月.

 

 【修士論文】

 “微粒子捕捉フィルタの繊維配置がろ過性能に与える影響の数値解析”,京都工芸繊維大学,2019年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 小向達也,福井智宏,森西晃嗣,“繊維フィルタを用いた微粒子の空気ろ過に関する数値解析”,第32回数値流体力学シンポジウム,USB memory,東京,2018年12月.
  2. 小向達也,福井智宏,森西晃嗣,“微粒子捕捉フィルタの濾過性能向上に関する数値解析”,日本機械学会 関西支部 第93期定時総会講演会,p. 621,寝屋川,2018年3月.
  3. 小向達也,福井智宏,森西晃嗣,“仮想流束法を用いた微粒子ろ過の数値解析”,日本機械学会 関西学生会 平成28年度学生員卒業研究発表講演会,p. 12-4,大阪,2017年3月.

 

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