森 健太郎  修士論文:水棲生物の膜ヒレが推進性能に与える影響に関する数値解析
研究概要

 水棲生物は高い運動能力を持つことが知られている.そのため,この推進機構は自律型水中ロボット(AUV)への応用が期待されている.仔魚などに見られる膜ヒレは推進性能をより向上させる効果があると示唆されている.しかし,そのメカニズムは未だ解明されていない.本研究では水棲生物の膜ヒレが推進性能に与える影響を調査するために,正規化格子ボルツマン法と仮想流束法を用いて膜ヒレを持つモデルと胴体のみのモデルを構築し,水棲生物周り流れの解析を行った.その結果,膜ヒレの存在により強い回転の大きな渦が生成され,その渦を巧みに利用することで推進性能を向上させていることを示した.さらに,回転運動を拘束した場合の解析も行った.その結果,回転運動を拘束すると,両モデルにおいてほとんどの推進性能は向上することがわかった.

研究業績等

 【卒業論文】

 “熱・電磁気問題に対するクラスター解析”,京都工芸繊維大学,2016年2月.

 

 【修士論文】

 “水棲生物の膜ヒレが推進性能に与える影響に関する数値解析”,京都工芸繊維大学,2018年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 森健太郎,福井智宏,森西晃嗣,“水棲生物の膜ヒレが推進力に与える影響に関する数値解析”,第31回数値流体力学シンポジウム,USB memory,京都,2017年12月.
  2. 森健太郎,福井智宏,森西晃嗣,“水棲生物の推進運動により生成される渦が推進力に与える影響の数値解析”,第5回 生物の優れた機能から着想を得た新しいものづくりシンポジウム,USB memory,京都,2017年10月.
  3. 森健太郎,福井智宏,森西晃嗣,“振動運動する小型遊泳物体の遊泳に関する数値解析”,日本機械学会 関西支部 第92期定時総会講演会,p. 338,大阪,2017年3月.

 

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