藤田 元志 | 修士論文:仮想流束法を用いて得られる物体まわりの流れ場における圧力変動の評価 |
研究概要 | |
鉄道車両が高速走行する際,流体と物体との衝突や流れの剥離により空力騒音と呼ばれる騒音が発生する.物体から生じる空力音の解析には境界適合格子が主として用いられているが,圧力の微小振動である音波を正確に予測するためには良質な格子を形成する必要がある.しかし3次元の複雑形状物体に対して良質な境界適合格子の作成は多大な労力と時間が必要となる.本研究では,本質的に良質で格子形成の労力もほとんど必要としないデカルト格子を用いて物体から生じる空力音の数値予測を試みた.物体近傍の圧力場を精度良く捉えることが出来る仮想流束法を適用し,2次元固定円柱周りの非定常な流れ場について解析を行った.この解析により得られた音場は,円柱表面の圧力値からCurleの式を用いて得られる音場と定性的に一致し,デカルト格子上で物体を仮想流束法により表現することによる空力音予測の可能性が示された. |
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研究業績等 | |
【卒業論文】 “パンタグラフ舟体部まわりの流れの数値シミュレーション”,京都工芸繊維大学,2016年2月.
【修士論文】 “仮想流束法を用いて得られる物体まわりの流れ場における圧力変動の評価”,京都工芸繊維大学,2018年2月.
【国内会議発表】
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