西村 賢哉  修士論文:並列計算機およびBuilding Cube Methodを用いたタービン翼近傍流れの数値解析
研究内容

 航空機用エンジンでは,低圧タービンの高負荷化に向けた対応として,タービン翼近傍流れに関する解析において,高精度な解析が必要となる.ゆえに,設計現場において,物体近傍の高精度解析が可能である境界適合格子が用いられている.一方,境界適合格子は格子生成に膨大な時間を必要とするため,格子生成が容易なデカルト格子を用いた物体近傍の高精度な解析に関する研究がなされている.本研究では,デカルト格子上において物体形状を精度良く捉えるための手法である仮想流束法と,格子点数および計算時間の増加を抑制するBCMならびに並列計算手法であるGPGPUを併用し,Re=10^5オーダーの流れ場のタービン翼まわり流れ解析を行った.結果,BCMとGPGPUを併用した解析の計算速度は約300倍を達成した.また,Re=2.3×10^5の流れ場において,翼軸弦長当たり12800格子の格子解像度を用いることで,翼負圧面近傍の剥離と再付着を確認し,実験結果と同様の結果を得ることに成功した.

研究業績等

 【卒業論文】

 “熱音響燃焼振動のランダム力学系によるダイナミックス”,立命館大学,2015年2月.

 

 【修士論文】

 “並列計算機およびBuilding Cube Methodを用いたタービン翼近傍流れの数値解析”,京都工芸繊維大学,2017年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 西村賢哉,福井智宏,森西晃嗣,“仮想流束法ならびにBuilding-Cube Methodによるタービン翼まわり流れ解析の高効率化に向けた研究”,第30回数値流体力学シンポジウム,USB memory,東京,2016年12月.
  2. 西村賢哉,福井智宏,森西晃嗣,“デカルト格子及び仮想流束法を用いた直線翼列間流れの数値解析”,日本機械学会 関西支部 第91期定時総会講演会,p. 391,大阪,2016年3月.

 

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