新川 将基 | 修士論文:タービン翼面近傍流れ場の高精度解析に向けたデカルト格子仮想流束法の適用 |
研究概要 | |
近年,航空用エンジン内の低圧タービンに対する高負荷化が進められ,より高精度かつ高効率なタービン翼まわり流れ解析が求められている.また,現在の設計現場において用いられている境界適合格子などは物体近傍の高精度解析が可能である一方で格子生成に膨大な時間を要するため,格子生成が容易であるデカルト格子上において物体近傍を高精度に解析するための研究が進められている.そこで本研究では,デカルト格子上において物体形状を精度良く捉えるための手法である仮想流束法を用いることによりタービン翼まわり流れ解析を行った.Re=1.0×10^4及び2.3×10^5の2種類の流れ場について解析を行い,それぞれ少なくとも翼軸弦長当たり400格子以上及び1,600格子以上の格子解像度が必要であることがわかった.また,計算時間の増大を抑制することを目的として重畳格子法を用いた解析も行い,結果として,単一格子と同等の解析精度を保ちつつ,約40%の計算時間の削減に成功した. |
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研究業績等 | |
【卒業論文】 “高レイノルズ数流れに対するデカルト格子仮想流束法の応用に向けた基礎研究”,京都工芸繊維大学,2014年2月.
【修士論文】 “タービン翼面近傍流れ場の高精度解析に向けたデカルト格子仮想流束法の適用”,京都工芸繊維大学,2016年2月.
【国内会議発表】
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