石橋 亮治  修士論文:3次元デカルト格子を用いた数値解析によるトンネル緩衝工形状が圧縮波の形成に与える影響評価
研究概要

 高速鉄道におけるトンネル微気圧波の低減策として,トンネル入口への緩衝工の設置および緩衝工の形状の最適化により,微気圧波を引き起こすトンネル内圧縮波の波面勾配を緩やかにする方法が挙げられる.本研究では,3次元デカルト格子を用いた数値流体解析によって,緩衝工の形状がトンネル内で形成される圧縮波に及ぼす影響を調べた.まず,緩衝工のないトンネルに車両が突入する際の流れ場を解析し,実現象と比較して矛盾のない結果を得られることを確認した.次に,開口部位置が異なる緩衝工を設置したトンネルに車両が突入する際の流れ場を解析した結果,車両遠隔側,近傍側,あるいは両側に開口部を設けることによりトンネル内の流れ場が変化し,異なる圧縮波形が形成されることを確認した.また,開口部を通過する空気の流速分布についても,緩衝工の開口部位置によって異なる傾向があることを示した.

研究業績等

 【卒業論文】

 “燃料電池用電解質膜の水蒸気透過率の測定と電気浸透係数の推定”,京都工芸繊維大学,2013年2月.

 

 【修士論文】

 “3次元デカルト格子を用いた数値解析によるトンネル緩衝工形状が圧縮波の形成に与える影響評価”,京都工芸繊維大学,2016年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 石橋亮治,福井智宏,森西晃嗣,“デカルト格子を用いた数値解析によるトンネル緩衝工形状が微気圧波に与える影響評価”,第29回数値流体力学シンポジウム,USB memory,博多,2015年12月.
  2. 石橋亮治,福井智宏,森西晃嗣,“デカルト格子を用いたトンネル内圧縮波の形成に関する数値解析”,日本機械学会 2015年度 年次大会,USB memory,札幌,2015年9月.

 

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