喜多 健大  修士論文:吸排気弁を考慮したエンジンのシリンダ内流れに関する数値シミュレーション
研究概要

 現在,世界各国で排ガス規制が進んでおり,自動車の開発において燃費の向上は必須条件ともいえる.その中でエンジンにおいては高効率な性能を求められている.エンジンの高効率化を目指した研究・開発は,吸排気ポートやピストンの形状,バルブ等の制御方法,燃焼方法といった様々な観点から行われている.本研究ではピストン-シリンダモデルを用いて数値解析を行い,吸排気弁のバルブタイミングの違いがシリンダ内の流れに与える影響を考察し,傾向を掴むことを目的とする.計算には圧縮性オイラー方程式,モデルの作成には仮想流束法を用いる.結果としてバルブタイミングの違いは吸排気の効率,シリンダ内圧力,流入流出量,シリンダ内の旋回流に影響を及ぼし,適切なタイミングを設定することにより,吸排気効率が向上することが確認できた.また燃焼エネルギを付加したモデルにより,4ストロークエンジンの行程が再現できていることが確認できた.

研究業績等

 【卒業論文】

 “エンジンの吸排気における可変バルブ機構の数値シミュレーション”,京都工芸繊維大学,2011年2月.

 

 【修士論文】

 “吸排気弁を考慮したエンジンのシリンダ内流れに関する数値シミュレーション”,京都工芸繊維大学,2013年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 喜多健大,福井智宏,森西晃嗣,“エンジンの吸排気系におけるシリンダ内流れの数値シミュレーション”,第26回数値流体力学シンポジウム,USB memory,東京,2012年12月.
  2. 喜多健大,福井智宏,森西晃嗣,“ピストン−シリンダ機構における内部流れの数値シミュレーション”,日本機械学会 関西支部 第87期定時総会講演会,p. 5-19,吹田,2012年3月.
  3. 喜多健大,福井智宏,森西晃嗣,“エンジンの吸排気における可変バルブ機構の検討”,日本機械学会 関西学生会 平成22年度学生員卒業研究発表講演会,p. 2-10,京都,2011年3月.

 

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