市場 元康 | 修士論文:リポ蛋白の移流を考慮した動脈硬化発症部位における血流解析 |
研究概要 | |
本研究では,正規化格子ボルツマン法および仮想流束法を用いて,動脈硬化発症部位における血流解析を行った.壁面せん断応力などの血行力学的因子を算出することにより,動脈硬化との関係性を考察した.さらに,低せん断応力説およびOSI説のモデル化を行い,成長シミュレーションを行うことにより,動脈硬化の成長を再現した.その結果,湾曲部外側および内側において血管壁の肥厚が確認でき,特に湾曲部内側では二次流れの影響を強く受けた形状となった.また,本研究では動脈硬化誘発物質であるリポ蛋白に着目した.格子ボルツマン法において混相流を行う手法としてS-C modelを導入し,冠状動脈モデルおよび頸動脈モデルにおいてリポ蛋白の移流を考慮した解析を行った.LDLが相対的に多く存在する領域において血管壁の肥厚が進展するモデルを構築し,数値解析を行うことにより動脈硬化の発生部位および形状が臨床報告と定性的に一致することを確認した. |
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研究業績等 | |
【卒業論文】 “低ずり応力説に基づいた動脈硬化の成長シミュレーション”,京都工芸繊維大学,2011年2月.
【修士論文】 “リポ蛋白の移流を考慮した動脈硬化発症部位における血流解析”,京都工芸繊維大学,2013年2月.
【国内会議発表】
【受賞】
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