坂本 大地  卒業論文:格子ボルツマン法熱流体モデルを用いた自然対流現象の数値シミュレーション
研究概要

 本研究では,台風の進路予測の精度向上のために台風の発生メカニズムの解明を目指し,数値シミュレーションにより台風の基本的な流動現象構造の再現を目指した.支配方程式にエネルギ保存を考慮した格子ボルツマン方程式を用いた.自然対流現象を正方形領域内で再現することにより,2次元解析における格子ボルツマン法熱流体モデルの計算コードの信頼性を確認した.また,自然対流現象を立方体領域内で再現することにより,3次元解析における格子ボルツマン法の計算コードの信頼性および3次元解析の格子ボルツマン法に対する熱流体モデルの適合性を確認した.最後に,流体の温度差により立方体領域内で上昇流を発生させ,遠心力およびコリオリ力を付与することにより,対流圏下層に周囲から中心に向けて反時計回りに風が吹き込む収束場,上層に中心から周囲に向けて時計回りに風が吹き出す発散場を持つ台風の基本的な流動現象構造を再現した.

研究業績等
 【卒業論文】

 “格子ボルツマン法熱流体モデルを用いた自然対流現象の数値シミュレーション”,京都工芸繊維大学,2011年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 坂本大地,福井智宏,森西晃嗣,“格子ボルツマン法を用いた自然対流のシミュレーション”,日本機械学会 関西学生会 平成22年度学生員卒業研究発表講演会,p. 3-21,京都,2011年3月.

 

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