本研究では，マイクロバブルによる摩擦圧力損失低減効果のメカニズムの解明を目指し，数値シミュレーションにより気泡を模擬した円柱の運動を解析した．まず，平行平板間流れの解析を行い，2次元流れ場に対する計算コードの検証を行った．次に仮想流束法を用いて，2次元円柱まわりの解析を行い，仮想流束法に対する検証と非定常流に対する計算コードの検証を行った．また，円柱の移動解析を行い，円柱の移動解析に対する仮想流束法の信頼性を検証した．最後にマイクロバブルによる摩擦圧力損失低減効果に関する解析として，初期乱れの存在する流れ場に円柱を入れ，流れが一様になるまでの時間を単層流と比較した．気泡を入れることで流れが一様になるまでの時間が短くなることを確認できた．また気泡数に比例して対数減衰率が増加することがわかった．

　“マイクロ気泡流の抵抗低減に関する数値シミュレーション”，京都工芸繊維大学，2011年2月．

　【国内会議発表】

1. 青田晃一，福井智宏，森西晃嗣，“数値シミュレーションによるマイクロ気泡流の抵抗低減に関する基礎研究”，日本機械学会 関西学生会 平成22年度学生員卒業研究発表講演会，p. 3-4，京都，2011年3月．