村山 武志  卒業論文:格子ボルツマン法を用いた浮上式防波堤まわりの流れ場に関する研究
研究概要

 本研究の目的は,現在実験段階にある浮上式防波堤について,格子ボルツマン法を用いた防波堤まわりの流れ場の解析を行うこととする.本研究では計算流体力学の解析手法として格子ボルツマン法を用いる.数値計算法にはセル交点法と仮想流束法を用いる.仮想流束法は,任意形状まわりの流れ場の計算を直交格子上で行うことを可能にする方法である.Cavity問題では,他者との比較が良好に一致したため,仮想流束法を用いたときの壁面境界条件の妥当性が確認できた.Cavity内に四角柱を設置したときの流れ場の解析では,仮想流束法を解析領域の端以外での適応が確認できた.防波堤を模擬した静的解析から,防波堤の高さが上昇することで防波堤後方の圧力が低下し,防波堤後方にできる渦の長さが長くなることが確認できた.これにより,本研究の目的である浮上式防波堤まわりの流れ場を再現することができた.

研究業績等
 【卒業論文】

 “格子ボルツマン法を用いた浮上式防波堤まわりの流れ場に関する研究”,京都工芸繊維大学,2010年2月.

 

Memberのページに戻る

 

トップページに戻る