堀田 雅人  修士論文:レシプロ圧縮機を模擬した流体-固体の連成シミュレーション
研究概要

 本研究では,レシプロ圧縮機でピストン駆動によって誘起されるシリンダー内部や吸排気管内の流れ,および流体力を受けて開閉する弁の挙動を解析する.基礎方程式には,三次元圧縮性ナビエ・ストークス方程式を用い,空間微分項の離散化には三次精度Weighted ENO法,時間微分項の離散化には二次精度ルンゲ・クッタ法を用いた.また,本研究では仮想流束法をピストン,弁などの移動物体に適用し,格子の移動,変形を行わずに移動物体周りの流れを解析する.その結果,仮想流束法によって表現されたピストンが移動することによって発生する,渦を伴った吸気流れや排気流れ,弁の形状に沿って流体が吸気される様子が確認できた.また,一度の吸気・排気行程の中で吸気弁が何度も振動を起こすという結果を得た.さらにピストンが上死点に達した時に,シリンダーや排気管内部に残る流体の量が吸気に大きな影響を与えることが確認できた.

研究業績等
 【卒業論文】

 “非粘性圧縮流体とピストンの連成シミュレーション”,京都工芸繊維大学,2008年2月.

 

 【修士論文】

 “レシプロ圧縮機を模擬した流体-固体の連成シミュレーション”,京都工芸繊維大学,2010年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 堀田雅人,福井智宏,森西晃嗣,“ピストン駆動による非定常流れのシミュレーション”,日本機械学会 2009年度 年次大会,岩手,2009年9月.

 

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