久野 茂弘  修士論文:エンジンの吸排気系を模擬した流体-固体連成数値シミュレーション
研究概要

 ピストン駆動を利用する機関では,気体の流れ場を形成する流路や固体部分であるピストン・クランク機構の形状による応答の違いを考察して,吸排気を効率良く行う必要がある.本研究では流体及び固体それぞれの挙動の把握を目的とし,4サイクルエンジンをモデル化した流体-固体連成シミュレーションを行った.その際,シリンダと吸排気管の結合位置や吸排気弁の開閉時期の違いによる流れへの影響や駆動弁が流れに与える影響についての解析も行った.その結果,圧縮行程において,燃焼に相当するエネルギを与えることによって,エンジンサイクルを再現することができ,圧縮行程においてシリンダ内の圧力がピークとなり,そのとき,ピストン速度が遅くなることが分かった.駆動弁がある場合の解析では,駆動弁による流体への慣性の影響が確認でき,吸排気管がシリンダヘッドの中央に近い部分に付いているほど,吸気量が多くなることが分かった.

研究業績等
 【卒業論文】

 “有限体積法を用いた渦度・流れ関数法における境界条件の研究”,京都工芸繊維大学,2008年2月.

 

 【修士論文】

 “エンジンの吸排気系を模擬した流体-固体連成数値シミュレーション”,京都工芸繊維大学,2010年2月.

 

 【国内会議発表】

  1. 久野茂弘,福井智宏,森西晃嗣,“エンジンの吸排気系を模擬した流体-固体連成シミュレーション”,日本機械学会 2009年度 年次大会,岩手,2009年9月.

 

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